立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

10月26日のらく里

早起きした為、見そびれていた国立劇場吉右衛門の芝居を見に行こうと決める。
行こう行こうと思いながらずるずる日延べしてしまうのは前売券を買っていないから。
結局千穐楽迎えてしまい、まぁいいやと諦めてしまうケースが多い。
今回は楽日前日で踏み止どまった。

…と思いきや会場に着いたら当日券売切れであった。
国立劇場の歌舞伎だと大概当日券あるのだが、楽日間際なのと播磨屋人気の為か。

くやしいので裏にある国立劇場伝統芸能情報館の展示を見る。
今は「歌舞伎俳優養成40年の歩み」。
上映されていた45分のVTRも全部見てしまった。
流石に午前中で来場者は少なく私のいた一時間で四、五人ほど。
この施設、事業仕分けの対象になっており存続危ういという噂以前聞いた。
先人達の貴重な資料見られるので是非残して欲しいものだ。

情報館を出たがまだ昼過ぎ。
くやしいので映画見に行くことにする。
渋谷シネマウ゛ェーラにて「川島雄三『シブ筋』十八選」という企画。
この日は「縞の背広の親分衆」と「娘はかく抗議する」の二本立て。

「縞の~」は森繁、フランキー堺、小金治、渥美清といったそうそうたる面子。
個人の見せ場見所はそれぞれあるが全体的につまらなかった。

「娘は~」は女子高校生達の青春もの。プログラムには「性典もの」とある。
1952年の映画だけあって「アプレ」とか「純潔」とか「桃色遊戯」とか、なかなかよい。
規範がきちんとしている時代だとちょっとしたことで重大事件になるからドラマチック。

帰りがけに御徒町多慶屋で来年の手帳を買って帰る。