立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

最近読んだいい本

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安藤鶴夫「巷談 本牧亭
 
直木賞受賞作故文学界の演芸物としては超メジャーな本作だが、実は先月初めて読んだ。
お恥ずかしい…。
十代・二十代と、図書館でも本書意識していたが、何故か後回しになり今に至ってしまった。
そして、河出文庫版が二年前に発売され買っていたが、これも積ん読状態。
そして三十半ばでやっと読んだというわけだ。
 
しかし十代で読んでいたらこの良さ解らなかったかもと思えばこの年で読んだのもよしとしよう。
数年後にまた読み返したい一冊となった。
 
 
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「知ってる人はよーく知っている、知らない人は全く知らない」と昔御自身が高座で自己紹介されてましたが、あのカルトプレイヤー山本竜二氏の自伝。
「知ってる人」はカバー見ただけである程度内容わかってしまうので流石に電車内ではカバーつけて読む。
万人には全く薦められない内容ですが、面白い人にはとことん面白い。
嵐寛寿郎のエピソードや大部屋俳優時代の話がとても興味深かった。
万人に薦められない面白部分は、ヘンリー塚本さんやのり太君の話。
 
 
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小沢昭一小沢昭一がめぐる寄席の世界」
 
図書館にて借りた一冊。
米朝師匠や家元、故伯龍先生等十二本の対談それぞれ興味深いが、個人的には矢野誠一氏との対談が一番面白かった。
あと、順子・ひろし先生のルーツ知ることできてよかった。