四月某日、新橋演舞場にて「陽春花形歌舞伎」。
猿之助演出、一門弟子総出演の芝居。
この辺りのいい加減さがいかにも歌舞伎的。
歌舞伎知らない人にとっては、歌舞伎とはとてもちゃんとした芸術作品と認識されているようだが実は本当にいい加減!もの凄くいい意味で。
江戸時代の日本人の感覚はきっとみんなそうだったんだろう。
明治以降、特に戦後日本人の思考があまりに合理的・西洋的になったのでそういう部分に違和感感じるようになったのでは。
主役の右近四役。
直助権兵衛の時、なんか台詞語尾が聞き取り辛かった。
声色変えようと巻き舌っぽくしていたからか。
ストーリ展開スピーディーで、宙乗りあり怪談あり本水の立廻りありとケレンだくさん。
ただ、中堅・若手中心故どうも存在感というか芸の大きさが伝わらない。