振替休日。
11:20起床。
御礼状を書く。
「尾上菊五郎自伝」読了。
五代目音羽屋口述の芸談と生い立ち。
明治三十六年に享年六十ということで、江戸時代の芝居風景も語られるのが興味深い。
巻末に、生涯演じた役と回数の一覧有。
429役演じたが、最も多く演じたものでもわずか6回(弁天小僧・曽我祐成・源義経の三役)で驚く。
もっとも昔は、当たり狂言は日延べするので月替わりではなかったのだろうが、そうなるとほとんど新作をやっていたのだろう。
「芝居」は「芝居」で変わらないが、ほぼ古典中心の現「歌舞伎」とは概念が大分違っていたのではないだろうか。
それは当時の「落語」と今の「落語」にも当てはまることだろう。
時代と共に大きく変化している。
しかしこういう先人達の書物読むと「芸」の本質というものは何も変わっていないことがわかる。