立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

4月1日(火)のらく里

13時半起床。
体が疲れている。

TBSラジオ「たまむすび」町山コーナー。
オープニングで「アクト・オブ・キリング」に関するマスコミ報道の取り扱い方に町山智浩キレる。
インドネシアの虐殺事件扱った新作映画。
その点でまだましな感覚なのは、一部の紙・Web媒体とこれを流しているラジオくらいなのか。

吉行淳之介「贋食物誌」読了。

夜、渋谷。伝承ホール。
師匠の会「志らくのピン」勉強に。
「牛ほめ」「千早振る」「百年目」。

シネマライズ
初めて入る映画館。
山戸結希監督「5つ数えれば君の夢」鑑賞。
東京女子流主演。
イメージ 1

メンバー5人の学校内の位置付けと役回りとキャラクターがしっかりしており、各人に感情移入し易い構造。
お下げ髪の山邊未夢が自然体な芝居で好演。

中原俊監督「櫻の園」を思い出す。
かといって青春物の甘酸っぱさというものではなく、内面的には青春のもっとドロドロしたものと言おうか。
後半急激に狂気の映画世界に引きずられていったのは驚いた。
見る前は、あくまで「アイドル映画」枠内の女子高生活のささやかなスケッチ的な内容だと思っていたが、作家性の強い作品。
東京女子流を知らない観客にはどう響くのか、の興味もある。

色川武大「あちゃらかぱいッ」読了。
学生時代読んで以来の再読。
当時は登場人物のボードビリアン達がほとんどわからず(土屋伍一・鈴木桂介ら)、イメージがよく掴めぬまま読み進めていたものだ。
実家に置きっぱなしになっていた本書を、再読したく昨年持ち帰ってきたのであった。

家元がラジオで本作朗読したことを思い出した。
探せばそれ録音したテープあるはずだが。

清水金一を扱った短編「浅草葬送譜」が出色。
シミキンは、実は「浅草」限定のスター。エノエンやロッパのように全国的な芸質のスターではなかった、という指摘を得られて良かった。
そこは危うく見誤るところ。
記録だけには残らない筆者のリアルな感覚。

作者死去後に送った井上ひさしのあとがき「解説にかえて」も名文。感動。