立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

2月22日(金)のらく里

午前中に起きて家事諸々を済ます。

夕方、日比谷。
日生劇場にて「二月大歌舞伎」観劇。
16:30開演夜の部。

吉野山」。
幸四郎の口上あって、パラリと幕が落ち一面の桜花。
忠信・染五郎静御前福助の舞踊。
昨年、奈落に落ちて大怪我した染五郎の復帰公演。
見たところ以前と同じ様に動けている。後遺症なくて何より。

「新皿屋舗月雨暈」。
普段上演されない前半の場やる通し狂言

弁天堂・お蔦部屋・お蔦殺しの各場。
お蔦・福助、磯部主計之助・染五郎。共に良し。
皿屋敷的なお蔦殺しの場、面白い。
普段もここ上演すればいいのに。

そしてお馴染み魚屋宗五郎の場。
宗五郎は幸四郎
イメージ 1
前半、気落ちと諦念の態が伝わる芝居。

ラストの磯部の殿様が謝る場。
普段上演されない前半部分が前にあれば、まだその心情わからないでもないが、物語としておかしく思える。
自分の妹斬り殺されてそんな簡単に許すか?
「魚屋宗五郎」だけの上演の場合は、完全にこの部分不要。が、何故か上演されるのだった。

染五郎福助が出ずっぱりで負担大きそう。
看板俳優層の薄さか、歌舞伎方々で同時に上演されていることで役者分散し過ぎか。

西村賢太編「藤澤清造短篇集」読了。
「一夜」と「刈入れ時」の二篇に引き込まれる。
「犬の出産」は特殊な作。変わった内容。
戯曲二篇収録されているが、歌舞伎役者に憧れ上京しただけに、新派的舞台が目に浮かぶような会話劇。

夜、習っている踊りの宗家逝去の報入る。
昨日お亡くなりになり、密葬執り行われるらしいということだけしかわからない。
月曜日にお会いしたばかりなのに…。