立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

6月7日(金)の志ら玉

曇時々晴。
11時起床。
 
東銀座。
16時半、歌舞伎座、「六月大歌舞伎」夜の部。
萬屋襲名・初舞台の御祝興行。
開演前の館内で、ブラック師匠にお会いす。
 
「円塚山の場」一幕で、だんまりなど。若手の顔見せ。
歌昇・種之助・児太郎・染五郎・左近・橋之助・米吉・巳之助の八犬士。
 
「山姥」。
萬壽襲名披露狂言。山姥の踊り。
怪童丸、梅枝。長い立ち回りも堂々と。台詞の間も、動きも立派也。
白菊、時蔵、はただ出て来るだけ。
源頼光獅童。息子の陽喜が渡辺綱、夏幹が卜部季武。こんな幼児の武将は居ないが、よちよちかわいい。
菊五郎。大きな声出ていて安心。
劇中口上有。
 
「魚屋宗五郎」。
宗五郎、獅童。どうもいまいち。
おはま、七之助。良いのだが、周りが優れていないとこの人も一段下がって見えてしまうのが残念。そこがアンサンブル軽視の松竹歌舞伎の弱点。
小奴三吉、萬太郎。奮闘。
酒屋丁稚に陽喜と夏幹。相変わらずよちよちかわいい。
権十郎・孝太郎・魁春
20時過ぎ終演。

 
松戸「ゆうえん」で夕食。
ビールから麦焼酎ロック。
レバー唐揚げ、バンバンジー、ムース―ロー。
締めに、梅とじゃこの炒飯。
 
祥伝社文庫、稲田和浩「女の厄払い」読了。
「千住のおひろ花便り」続編。
人情というウエットに寄る時代小説も多いと思うが、実は落語の本質である「ドライ」な空気感が本作に常に漂うのは、落語をはじめとする伝統芸能の世界を熟知される稲田先生ならではの世界観。
そしてその「ドライ」さに潜むユーモア。
前作よりもキャラクターが掘り下げられて行き、より小説として魅力的に感じた。
「鼬の留吉」という名の楽屋落ちに笑う。
 
0時就寝。