立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

7月21日(金)の志ら玉

晴。
12時半起床。

東銀座。
新橋演舞場「七月名作喜劇公演」。
夜の部、16時開演。 
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「お江戸みやげ」。
川口松太郎作、一時間の小品。綺麗な日本語。
お辻、波乃久里子。まだまだ元気な所を見せてくれる。
おゆう、市村萬次郎。英太郎の役所。老け女方として今後もどんどん新派に出て頂きたいと願う。
東栄紫、喜多村緑郎。二枚目役者の役。

「紺屋と高尾」。
松竹新喜劇の演目。「一龍斎貞丈口演」のクレジット有。
久造、喜多村緑郎。上方の紺屋職人。「松竹新喜劇」の型となっている様な、ある種エキセントリックな笑わせ方の芝居には流石に無理があった。 上方弁習得も含め、その努力は大いに買うのだが。
高尾太夫浅野ゆう子女方での花魁芝居見慣れているせいか、生でどうも好みでなし。
山之内玄庵、曽我廼家文童。緑屋との笑わせ所で、前振りしたり、突っ込んだりで難しい独特の絡みをリードする。
いま寛大さんが出てきた時の客の反応が、本場関西では違うのだろうな、と想像しながら見る。

年増の哀愁感じさせ、品を保った微笑を誘う新派の「喜劇」と、ある種えげつなさ同居する松竹新「喜劇」を、共に「喜劇」という括りだけで同列に並べたセンスが疑問。
一幕物で見ればそれぞれの魅力も、続けて見せられる戸惑いと、食い合わせの悪さ。
20時終演。

理論社杉作J太郎「恋と股間」読了。
ヤングアダルト向けシリーズの一冊。

2:40就寝。