立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

6月2日(日)のらく里

12:40起床。

アリオ亀有・小野恵令奈
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女性客比率そこそこ高い。
14時開始。

ショッピングモール屋外ステージで、足止めて見ている買い物客層も多く、アウェイ感漂うオープニング。
登場時乗り気でない様に見えたのは、声不調の為だとわかる。
かすれ声で、やっとという感じで歌う。
二曲目の高音で調子やってしまい、MCで声裏返って出ず、泣いてしまう。
が、災い転じて福と為す。強気な彼女が弱さみせたことで、そこから一気にお客との一体感生まれた。
彼女もお客に手拍子求めたりと、臨機応変な対応で一般客側にきちんと合わせて来たのは、AKB時代からの場数だろう。

ただ決して多くない濃いヲタ層が駄目だった。
彼女の対応・体調と会場の雰囲気読んで、本来一般客層先導しなきゃいけない立場だが、周りが見えず自分達だけ楽しむ「いつもの」方向になっていた様に感じる。
雰囲気に合わせる、一般客側に歩み寄る対応が出来ていないのだ。

深夜枠とはいえドラマ主演務めたことで、テレビ見て遊びに来た一般層増える時期なのに、これではヲタの閉鎖性による贔屓の引き倒しになってしまう。
運営側が、売れた途端に古参ファンを切る「ヲタ切り」という現象あるが、確かにこういう質の層はそれも仕方ないのかなと思った。

彼女の「乱暴ヨイショ」的片鱗見えたのも面白かった。
曲中サビでお客にマイク向けたが無反応だった際「歌えよ!」とヲタに向かって言い放ったり、どう乗っていいか迷っている一般客に対して最前列のヲタを指差し「この子達の真似してればいいから」と。
なかなかパンチのきいた言い方で、流石噂の小野恵令奈、と楽しむ。

5曲30分、あのかすれ声でやり切ったのは敬服。
曲数減らし、時間短縮しても全くおかしくないコンディションだったはずだろうに。

笹塚某所へ移動。
師匠座長の芝居稽古を勉強に。
稽古始まったばかりの今のラフ画の状態がどう固まっていくのか、楽しみであり勉強になる。

夜、渋谷。
シネマヴェーラ渋谷にて映画鑑賞。
溝口健二特集。二本立て。

近松物語」。
おさん茂兵衛。
チラシのあらすじ見ながら、かつてビデオかDVDで見たような見てないような、という気で見始める。
最後まで見ても、見たような見てないような…。
溝口作品は映画館の大画面でないと魅力伝わらないと実感。
長谷川一夫の上方和事の色っぽさ。

「お遊さま」。
溝口らしい和の美学に溢れているが、中身は谷崎潤一郎原作の変態映画で面白い。
娘役乙羽信子がかわいい。

23時に終わり、地下鉄帰宅。