立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

12月24日(日)の志ら玉

晴。
冷える。
8時起床。
 
東銀座。
11時、歌舞伎座、「十二月大歌舞伎」第一部。
 
「旅噂岡崎猫」。
おさん実は猫の怪、巳之助。まだ若く、老婆の表現に難。アクロバット的動きは流石にシャープ(おくら役のやゑ亮との絡み。やゑ亮の体技が凄い!)。しかしそこの箇所の「芝居」があまり見えぬ。先代猿之助や猿弥のその辺りの巧みさを想う。
由井民部之助、橋之助
お袖、新悟。
 
「今昔饗宴千本桜」。
獅童初音ミクの超歌舞伎。
佐藤四郎兵衛忠信、獅童獅童の荒事、なかなか見る機会も無いが、随分と良くなったものである(こんな演目でその事実を知るとは)。客席を煽っての盛り上げ方は(舞台上だけでなく、宙乗りでも絶えず客を煽っていたのは驚いた)バンドをやっている獅童ならではの方法論だと思った。
初音ミクの喋りの技術はこのAI進化時代にもっと何とかならないものか。台詞量がそこそこある割には、まるで昔のロボットの様な台詞回し。嘗て見た歌舞伎の中で最も大根役者は初音ミクである。
獅童の息子、小川陽喜・夏幹の二人がちょこちょこ動いてかわいい。
勘九郎七之助が付き合う。
種之助・青虎・蝶紫・國矢。
カーテンコール有。
結句、超歌舞伎の「成功」は獅童ならでは、と知る。
 
中野。
ギャラリー街道。
街道メンバーによるバザー的お祭りイベントにお邪魔する。
古本二冊購入。
渋い良い本が手に入った。
 
Eテレ、「ETV特集『生誕120年・没後60年 小津安二郎は生きている』」録画視聴。
小津作品見返したくなる。
小津の言葉「なんでもないことは流行に従う
重大なことは道徳に従う
芸術のことは自分に従う」。
 
明日の稽古。
着物準備。
 
2時就寝。