立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

ろんだいえん

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三遊亭円丈著「ろんだいえん」遅ればせながら読了。

円丈師匠は私の尊敬する落語家の一人だ。
新作落語の末席を汚す私にとっては神のような存在!
私の自作新作初高座もプーク人形劇場にて行われていた円丈師主宰の「新作落語2000」(後の「落語21」)であった。

タイトル「ろんだいえん」とは「論じ」「台本を書き」「演ず」。
とても実践的。
新作だけでなく古典についても。
まさに副題通りの「21世紀落語論」。
非常に強い感銘を受けた。
同業者以外は理解出来るのかという余計な懸念を抱かせるほど(笑)。
立川談志「現代落語論」、柳家つばめ創作落語論」、柳家小三治「落語家論」等、落語家自身が書いた落語論名著の一冊だ。

ただ…
本書を読んでいるのと同時期に、私自身ネタ下ろし用の新作を作っていた。
悩みに悩んで高座にかけた自作と円丈作品とのギャップがあまりにも悲しかった…。
次こそは!