立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

3月18日(火)のらく里

13時起床。
春一番

新橋演舞場
スーパー歌舞伎Ⅱ「空ヲ刻ム者」鑑賞。
16時半開演。
イメージ 1
猿之助と客演佐々木蔵之介
仏師が主役というのは面白い。
道化の老け女形浅野和之
猿弥、矢張り上手い。
右近も貫禄示す。

二階左側席。
ここは花道見えないが、宙乗りで目の前数メートル先横切るのは得な席。

口上で始まったのが華やかで良かった。
劇中口上ならぬ劇前口上。
口上終わりの流れのまんま芝居に突入する演出は、歌舞伎未体験の佐々木蔵之介等のお客も芝居に気軽に取っ付けたのでは。

先代の功績で最早スーパー歌舞伎の型になっている「私は~だー!」式の臭い現代台詞は気にならないが、変な現代流行語や会話をギャグで入れたりするのが鼻につく。
それをアドリブっぽく聞かせる技術あればまだしも、如何にも台詞と聞こえるのがどうも。
当代もスーパー歌舞伎に自分のカラー入れたい気持ちはわかるのだが。
そこだけ安い小劇団っぽくなる。

宙乗り後、派手な立ち回りで大団円、そして豪華なカーテンコール。
この流れならば誰にだって良いもの見たと思わせる絶対的なものがある。
歌舞伎構成の力を実感。