「増補忠臣蔵」。
「本蔵下屋敷」の副題。
二段目・三段目と九段目を繋ぐ云わば「外伝」。珍しい演目。
桃井若狭之助、鴈治郎。
三千歳、梅枝。琴を奏する見せ場有。
加古川本蔵、片岡亀蔵。貫目不足。
「梅雨小袖昔八丈」。
髪結新三、菊之助。
様子はとても新三らしい色男振り。
だが肝心の色や欲といった内面の小狡さが、どうも。菊之助本人の生真面目な堅物的性分が先に立つ。
その点菊五郎や故勘三郎新三の狡さ、いやらしさたるや!初役故今後に期待。
大家の亀蔵、こちらは役にはまる。トーン張り上げず、力と強欲さをじわりと見せるその巧さに、感嘆。
弥太五郎源七、團蔵。
忠七、梅枝。清爽。
20時半終演。
小雨の中帰宅。寒さ戻る。
1:45就寝。