立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

1月19日(木)の志ら玉

晴。
13時起床。

東銀座。
16時半、新橋演舞場「壽 新春大歌舞伎」夜の部。
今月当所は、右近改め三代目市川右團次襲名披露興行。
三階左席故花道側舞台は見えず(花道専用モニターは一応有る。画質悪いが)。
久々このエリアに座ったが、こんなに見づらかったか。

「義賢最期」。
木曽先生義賢、海老蔵
海老蔵の時代台詞は上手いと思わないが、動きの型はお見事。
豪快な立ち廻りからの死を迎えるクライマックスは圧巻。
義賢の「死」に対する想いが、海老蔵自身の「死」に纏わる身の上(父の死と、妻の病という)を通して、観客にリアルに迫ってくる。
そしてそれを思わせる程想いのこもった「死」に対する表現力。
海老蔵は「身体性」の役者。
市蔵の老け役九郎助、手堅い良さ。
中車の時代台詞、思った程違和感無し。

「口上」。
右近改め右團次。屋号高嶋屋となる。
六歳の息子が二代目右近となる。

「錣引」。
悪七兵衛景清、右團次。三保谷四郎、梅玉
右團次襲名狂言だが、同じ荒事狂言海老蔵に喰われた形。
梅玉、ニンでなく迫力無し。

「黒塚」。
安達原の鬼女、猿之助
前段、どうも老女らしく見えず。
凝った照明はまだいいにしても、ピカピカ光って見える化繊の様な着物はどうか。鳴り物連もその様な着物。
照明による衣装の相乗効果を狙ったのだろうが、矢張り「黒塚」は「陰」なるものの凄み。
また鬼女へスポットライト当てる演出により、強力役猿弥の体技的見せ場が薄れた印象。
阿闍梨の右團次、山伏の門之助に修験者の風格。
21:15終演。 
イメージ 1

DVDで、ビリー・ワイルダー監督「シャーロック・ホームズの冒険」。
1970、英。
シャーロック・ホームズ役、ロバート・スティーブンス。
ワトスン役、コリン・ブレイクリー。

2:15就床。