立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

3月21日(月・祝)の志ら玉

午前3時に起きる。
やっと気力が湧く。

彩流社笹山敬輔「幻の近代アイドル史」読了。
副題「明治・大正・昭和の大衆芸能盛衰記」。
義太夫の竹本綾之助、奇術の松旭斎天勝、浅草オペラの河合澄子、宝塚歌劇団の雲井浪子、ムーラン・ルージュの明日待子を中心に、時代に沿って章立てし、各時代の大衆芸能周縁をアイドル論の観点から研究した著作。
日本近代演劇研究者である著者が終章で述べているように、「本書は、際物/キワモノ研究書」ではある。

しかし実は今まで論じてこられなかった「アイドル」という視点からの劇評でもある。
「文学的」「芸術的」価値や技術の優劣だけでは単純に測れないものを含むものが「芸」である。
その「魅力」のプリミティブ且つわかりやすいものの一例が「アイドル」ではないだろうか。
「竹本綾之助は菩薩を越えた」、「Everydayカチューシャの唄」、「ぽんこつ河合澄子」等洒落が効いた目次・フレーズもニヤリとさせられる。
自称評論家達(アイドル、演芸含め)の、「評論」とは程遠い、頓珍漢で自己顕示欲溢れる駄文読まされるより、こういう観点を持つ人物の意見をこそ見聞きしたいものである。
ただ、良著であるにも関わらず、「アイドル」と「戦前大衆芸能」双方に興味持つ層が稀有な為、この面白さ解せないのがほとんどというのが勿体ない。
また、巻末「一部参考資料」の記載があまりにも少ない。
全てとまでは言わないが、向後の研究者の為にももう少し記載あると助かる。

音楽之友社柳家小三治小三治楽語対談」読了。
音楽雑誌の対談連載を纏めたもの。
昭和五十一年発行を古本屋で。
歌手関連の相手が多いが、結句小沢昭一永六輔との対談が面白い。

「ひるおび」天気予報、倉持明日香
本編コメンテーターに師匠が出ていて驚く。

図書館に行き、返却、貸出。

そのまま電車で亀戸。
13時、サンストリート亀戸・callme
同施設は間もなく閉鎖される。
久しぶりに来たが、改めて見易いステージだと思う。
三十分強。
生歌の分、私的にはPerfumeよりすごいことをしているのでは思う。

第一部終了後、駅北口方面に移動。
商店街沿いの大通りが歩行者天国になっている。
五、六組の大道芸が出ていた。

商店街公認だろうが、このくらいの規模の歩行者天国では珍しい。

こういう文化的な動きはもっと広まって欲しいものである。

居酒屋のランチで遅めの昼食。
チキン南蛮定食。

南口ブックオフにて、本一冊と映画DVD二枚購入。

16時、callme第二部。
風が出てきて寒い。
上手椅子席に座れた。
アンコールも一曲有り。

18時帰宅。
食後、寒気がして21時半早寝。