立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

12月7日(月)の志ら玉

11:15起床。
晴。

角川書店西村賢太「随筆集 一私小説書きの独語」読了。

夜、渋谷。
タワーレコードB1・バニラビーンズ。
CD事前購入し手に入れていた整理券番号順に入場。

解散商法真っ只中のバニビだが、私が今回CD買ったのはそれに賛同した訳でも同情した訳でもない。
本当はこの様な愚行に対する失望も含め、解散商法反対の意で不買したいくらいだ。
しかしそれでもCD購入したのは、松井寛楽曲の今作(「女はそれを我慢しない」)が抜群に良かったのと、単純にこのライブイベントを見たかったから。
人がお金と時間を使うのは、結句そういう己の興味に如何に適っているかのみではないか。
売れないと解散するから云々だからではないと断言する。

19時半開始で、40分。

一曲目「ニコラ」。
聴いている内に、こんな素晴らしいステージを見せてくれる彼女達が、もし本当に解散する様なことあれば、ショービジネスの大きな損失だ、とはっきり思う。
彼女達が作り上げた立派な「型」になっている。
ビジネス面での無力無策を、アーティスト側のステージ上の問題にすり替えるな、と曲を聴きながらまた憤る。

しかし不思議なもので、ステージ上の彼女達の格が一段上がった感有り。
これは「解散」という現実を突きつけられ、それに立ち向かおうと決意した末の強い覚悟から出たものではないか、とも思う。
つまり「解散商法」を経たことによる強化であり、結果的にそれは「解散商法」の「功」になっているのではないかと。
あくまで「結果的」にだが、現実を見て、そう考えた一日であった。
だから芸とはわからない。芸とは難しい。

握手して帰宅。

読書して、2時半就寝。