立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

4月11日(金)のらく里

12:20起床。

古川ロッパ「あちゃらか人生」読了。
1956年発行の「喜劇三十年 あちやらか人生」を底本に、自伝・評伝を集める日本図書センター人間の記録」シリーズで再発行されたもの。
そういう性質上なかなか手に取れる機会はないかもしれないが、昭和初年から戦後までの舞台喜劇の歴史がわかる名著。
ロッパのセンスの良いユーモアと知的な分析を、噛み砕いたわかりやすい文章で記している。
先日読んだロッパ日記と照らし合わせても、芸人本にありがちな作った「受け話」が少ないのは、彼の記録に対する誠実性の現れだと思う。

戦後の軽演劇衰退はストリップにお客を食われたのが原因という定説についてのロッパの意見が鋭い。
曰わく軽演劇とストリップでは客種が異なるのでその説は違う、と。
「軽演劇ファンは、ストリップの方へ引きずられて行きはしなかった。ストリップのファンは戦後新しく生れた観客層だと思うのだ。」
「しからば、軽演劇のファンだった人々は、ストリップへ行かなければ、何を見ていたのか、というと、それは、恐らく、何も見ていなかったのではあるまいか。」

夕方、上野広小路亭にチラシ挟み込み。

湯島のローソンにて、4/18「松井病院」のチケット購入。
松沢病院に非ず、松井寛氏の音楽イベント也。

19時、新宿タワレコAeLL.
メンバー全員ツインテールデー。
程良く盛り上がりつつものんびりしている客席の居心地が良い。
AeLL.客層は若くないこともあるが、どこか昭和的。
AeLL.自身もガツガツ来ない力抜けた感じが楽で好き。