立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

5月10日(金)のらく里

12:30起床。

東銀座・歌舞伎座「柿葺落五月大歌舞伎」。
14:40開演の第二部。

新歌舞伎座に入るのは初。
開場し間もなく入場。
ロビーは真新しく別会場のようであったが、劇場内に入ると旧歌舞伎座とあまり感じは変わらず。
客電が明るくなったくらいの感覚。
座席もさほど広くなった感じはしなかった。

伽羅先代萩」。
「御殿」。
幕上がると、舞台の広さに圧倒される。
以前と寸法変わらないはずだが、こんなに舞台広かったっけ。
しかし見ていく内に段々かつての歌舞伎座の舞台感覚思い出す。

藤十郎の政岡。
八十過ぎとは思えず、とにかく若い。
歌舞伎座でもそんなこと思ったなと思い出した。
いつもべちゃべちゃした台詞廻しだが、世話物よりすっきり聞こえ違和感少なし。

「床下」が続く。
幸四郎の仁木弾正、吉右衛門の荒獅子男之助。
こちらは、大仰に出て来て見得切って終わり的な芝居。
顔見世的な一幕。

休憩挟んで「廓文章 吉田屋」。
仁左衛門の伊左衛門。
零落した若旦那が、茶目っ気たっぷりで色気もある。
如何にも上方の若旦那。

玉三郎の夕霧。
今、花魁にこれだけの格式出せる女形玉三郎よりいない。

最後、幇間で出て来た少年が所作事上手い。
誰かと思い後で調べたら、孝太郎の息子の千太郎。
末が楽しみ。

吉田屋女房おきさに秀太郎
上方世話物のこういう役やらせたら本当にぴったり。
米朝師匠演ずる女によく似ている。

大歌舞伎らしい華やかさを堪能。
17時半、小屋を出る。

京橋まで徒歩。
ドトールでDM宛名書きしてから、フィルムセンターへ。
19時より鈴木清順監督「悪太郎」。
今東光原作。
山内賢和泉雅子
鈴木清順で一番好きなのは「けんかえれじい」だが、同系統のバンカラ青春物。
後で調べたらこの「悪太郎」のヒットで「けんかえれじい」の企画回ってきたとか。

21時前、表出ると小降り。
日比谷駅まで歩いてから千代田線で帰宅。