立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

3月17日(日)のらく里

11:45起床。
支度して浅草へ向かう。

14時、まつり湯にて司会仕事。
下町を中心に活躍の若手ギターデュオ・同心円さん。

終わって楽屋で食事待っている所に、ちかぱんさんより電話。
ももクロライブビューイングのチケットあるのでどうか、というお誘い。
今から急いで行けば開演に間に合う。
渡りに船。

Zepp TokyoももいろクローバーZ「5TH DIMENSION」名古屋公演のライブビューイング。
オールスタンディングで会場の大スクリーンを眺める。

開始25分押し。
ライブビューイング入っているのにこの押しは何が原因だ?
ダレる。

アンコール一曲の計三時間弱興行。

ツアー公演の様子は、うっすらツイッター上で知っていた程度だが、成る程、賛否両論あるのは良くわかる内容。
前半90分、ずっとコマンドボリショイばりのマスクつけているんだから。
敢えてアイドルの表情を見せないという演出。

更に今度発売の新アルバム曲を通してやるのだが(つまりほとんどが新曲。これもかなりの冒険)、MCも無し。
衣装チェンジの間ダンサーによるコンテンポラリーダンスのようなものをずっと見せられる。
現場でその幻想的なダンス見ている分には間が持つだろうが、スクリーン通して映像で見せられるには長すぎ、ダレる。
「芸術」側に行っちゃった演出。

その反動か、ペンライト解禁となった後半は一気にベタな曲が続く。
そこまで極端に二分する意味は何か?
後半を、馬鹿騒ぎしたい「モノノフ」共の不満解消のガス抜きだけでやってるなら、前半のテイストで全て押し通した方がいい。
前半の「芸術」演出に自信が無いなら、そんな芸術ごっこなんかしなければいい。

ライブ自体は特に何が起ころうとも驚かず見られた。
勿論、賛も否もそれぞれのシーンであったが。
一つ心配に思ったのは今後の方向性。
ただ変わったことがしたいのか(既存アイドルの範疇のみの逸脱だが)、アーティスト方向(「Perfume側」)への移行か(世に言う「サブカル」化)、それ以外か、若しくは実は何も見えていないのか。

感想としては、以前はか細かった高城れにさんの声がしっかり通るようになっていた。
他のメンバーも音を大幅に外したり、目立って声裏返ったりすることはなくなっていた。
喉の調子悪化で1ヶ月以上発声禁止だった有安杏果さんの声もかつてより出ている印象。

しかし、その代償、裏返しともいえるのが、大きな魅力であったダンスの縮小化。
特に新アルバム曲の振りに関しては、かつての売りであった「アクロバティック」な動きは一切無い。
既存曲に関しても、かつて感じたダンスの「ダイナミック」さは伝わらなかった。
つまり歌を伝える為には、かつての力任せな振りや、過剰な動きを伴う振りは排除・矯正せざるを得ない。
それは経験・進化ともいえる。
彼女達の中では、ただがむしゃらにやっていた「全力」時代はもうとっくに終わっているのだ。

苛烈を極めるチケット争奪戦下にあって、もはや生鑑賞するのは無理かもしれぬが、仮にこのようなスクリーン越しでも「現場」で彼女達を定期的に見続けていきたいとの思いを抱く。
ももクロもういいや」とはどうも思えないし、思ってはいけない恩義があるんだ。

渋谷に出て反省会。
色々有意義な話が出来た。
ちかぱんさんも落語詳しいので、あらゆる話題がつうかあで通じるのが良い。
なんだかんだで終電近くまで。

録画した「タモリ倶楽部」見て就寝。
ぁぃぁぃこと廣田あいか出演。
数ヶ月見ない間に大人っぽくなった。