立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

2月1日のらく里

芸術鑑賞部活動日。

倉庫の二階席亭氏と待ち合わせして、TOHOシネマズ有楽座「DOCUMENTARY of AKB48」第三弾を鑑賞。
副題は「NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?」。
14:05、公開初日初回也。
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ロビー片隅にグッズ売り場。
なかなかすごい図柄だったので、映画のTシャツ購入。

前作は、「アイドル」という「聖域」の踏み越えちゃいけないラインぎりぎりを踏み込んだ感で驚かされたが、今作もそれと同程度の踏み込み方だったので衝撃度は薄い。

気になったシーンは、総選挙での光宗薫高城亜樹
前者は、研究生ながらランキング入りの期待充分も選ばれず、帰りの通路でぶっ倒れるシーン。
後者は、予想外のランクダウンでそのショックを取り繕いつつも、最後は号泣してへたり込んでしまうシーン。
どちらも辛い暗部。

また、恋愛スキャンダルで仲間が去っていくことに対するインタビューにおいて、初期メンバー皆が言葉を濁すなか、プロ根性の無さを一笑に付した松井珠理奈の肝の据わり方も見所。
あの高橋みなみでさえ要領得ない回答だったのに。
珠理奈こそ次期総監督だ!それに比べりゃ次期エースなんて小さい小さい。

前日、峯岸みなみの坊主騒動あったので、彼女が映る度何故か笑ってしまう。
それを堪えるのに苦労す。

勝どきに移動し次の鑑賞部活動。
倉庫を改造したギャラリー・@btf
蛭子さんと根本敬氏の二人展覧会。
正式名は、「『自由自在(蛭子能収)と臨機応変根本敬)の勝敗なき勝負』展」。
抜群のネーミングセンス!
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蛭子スペースと根本スペースに別れており、別階に共作スペースもある。
どちらのスペース入口からも入れる仕組みだが、エレベーター内のチラシに根本氏直筆で「まず蛭子展から」と強く書かれていたのでそれに従う。

蛭子展。
原色豊富な、見ようによってはポップな空間。
アンディ・ウォーホル的色彩!?
だがよく見ると、そこは蛭子流の無意識の因果溢れる空間。

床の割れ目に無数の小銭が挟まっていて驚愕。
そういう蛭子さんの漫画作品があるという席亭氏の解説。
また一つお利口になってしまった。

次の間、根本敬スペースはさらに仰天。
怪しい赤色灯が灯る薄暗いなか、根本敬世界が凝縮された小宇宙。
数々のビラ・写真・スクラップブック(!)が壁にベタベタと貼り付けられている。
ギョッとしていると、すぐそばで根本敬氏本人がビラをベタベタ貼り付けていた。
薄暗い空間によく目を凝らすと、お客かと思っていた数人の若者も壁にベタベタとビラを貼り付けていた。
お手伝いのスタッフなのか?客なのか?
狐につままれたような感覚。

展示の電波ビラなどをじっくり見ていると、奥から蛭子さんがトコトコ現れ、小型懐中電灯を手渡される。
「これで見たほうがおもしろいよ。」とのこと。
確かにそれで照らしながら見た方が面白かった。

一つ階を下りた場所には共作スペース。
中国の歌謡曲の映像が流れていたり、奥崎謙三先生の体液染み込んだTシャツが吊されていたり、佐川一政氏の絵が展示されていたりと根本世界のカオス感。
こちらでも根本氏自らまだビラをベタベタ貼り付けていた。
個人的にはこの共作スペースが最も良かった。

ゆっくり一時間以上見ていたが、表に出ると急に疲れが回りぐったりする。
因果系宇宙にパワーを吸い取られた感じ。

今日の鑑賞部は、更にもう一件。
目白駅からポポタム。
寒空はだかさんが出るプリントゴッコ座談会を鑑賞。
プリントゴッコ完全生産中止とか。
子供の頃家にあったので身近な感じがしていた。

トークショー終わりで展示を観覧。
それぞれの表現者プリントゴッコを使用した作品群。

池袋まで歩いて席亭氏と軽く飲む。
馬鹿っ話で大いに盛り上がる。
AKBと東京演芸協会を重ね合わせる検証作業等。

やはり濃い現場を三ヶ所廻ると疲れる。
長い一日であった。
が、多大な収穫を得ることが出来た。