立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

5月20日のらく里

朝6時麻雀終了。
場代差し引いたら志獅丸の一人勝ち。
あぁ。

地下鉄で帰宅。

石井徹也編「十代目金原亭馬生 噺と酒と江戸の粋」読了。
馬生師が亡くなった日の池袋演芸場での家元の高座に一章を費やしている。
編者以外に喬太郎師・寺脇研氏もその場にいたとは。
しかし、その日の高座内容がかなり詳細に記されているが、あれ絶対隠しどりしてた音源が基だろw。
そうならそうと正直に書けばいいのに。

シャワー浴びて朝飯。
一杯飲んでから就寝。

16時家を出て、17時日比谷野外大音楽堂到着。
東京女子流野外コンサート。
席が別なぷくぷくリターン氏と会場内でご挨拶。終演後合流の約束。
野外の解放感と舞台上に用意された生バンドセットに気持ちがどんどん上がる。

17:30ほぼオンタイムで開始。

大舞台なので全体を見渡す目線。
普段意識しない見え方で新たな発見。
野音クラスの引きで見ると、いつもつい見過ごしがちになってしまう山邊未夢に目を奪われた。
まずその細い身体のシルエット。
そしてそこから生まれるしなやかなバネ。
ダンスのラインがものすごく綺麗。
流石リーダー!
彼女はタップダンスが絶対似合うと思う。
是非見てみたいなぁ。

日が落ちてからは会場全体が浮遊感に包まれる。
闇の中に漂っているトリップ感。

アンコール時に衣装チェンジしたTシャツにホットパンツ。
シンプルなこの格好が女子流らしくて好きだ。

この日私の心に響いた楽曲は「孤独の果て~月が泣いている~」と、アンコールの「キラリ」。
終了後のツイッター見ていたら、それぞれの「この一曲」が違っていたのが面白かった。
「鼓動の秘密」・「追憶」・新曲の「LolitA☆Strawberry in summer」…etc.
うん、確かにどれも良かった。
ということはどの楽曲も高いレベルで演じられている。
その上で受け手各自の心境・境遇によって感動を覚えるレベルにまで昇華される。
これは素晴らしいことだ。
作為的に山場を持ってきて「この一曲」を作るのはある意味簡単。
落語も同じ。
一つの噺を各人が自然と多角的に捉えてしまうその深さ。

気になった点を明記。
生バンドが入っていたが、楽曲によってはその迫力が伝わりづらかった。
あと1.2倍音量上げれば大分違っていたと思う。
野外故の騒音条例等の絡みもあるのだろうが。

あと女子流の振付がライブハウス規模対応の繊細さ故、大舞台ではちまちましているように感じてしまったシーンが若干あった。
墨田ペトリ堂氏は「東京女子流桂文楽」と例えていた。
そのテキストに当てはめると、甘納豆食べる仕草は寄席規模では至芸になるが、大ホールではその良さが伝わらない、ということ。
両者の使い分けと新たなホール対応身につければ鬼に金棒!

ずっと曇り空で天気心配だったが、保って良かった。
アンコール込み約2時間45分。
客筋も良く、気持ちいい爽やかな時間を過ごさせてもらう。

ぷくぷくリターン氏と会場外で待ち合わせ。
日比谷ガード下の「庄や」にてお疲れ様会。
他テーブル見渡すが、残念ながらアスタライトのみんなはいないようだった。

23時に別れる。
心地よい疲労感。

帰宅しTGSシャツを脱いで就寝。