立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

11月23日のらく里

10時起床。
昼前に家を出る。

横浜線十日市場駅待ち合わせ。
初めて降りる。
談修兄さん・吉笑さんと、世話役の方の車で会場へ。
立派な中華料理屋・東名台さんにて「東名台落語会」。
二階のお座敷に高座。
いいお客さんとやりやすい舞台で有り難い。

吉笑    道灌
らく里   長短
談修    芋俵
仲入り
らく里   目黒の秋刀魚 ーかっぽれー
談修    夢の酒

仲入り中に談修兄さんの元に家元訃報入る。
お客さんには伝えずにそのまま進行。
終演。

談修兄さんは急遽直弟子の会合に行く為、私と吉笑はお客さんとの打ち上げに残ることになった。
居てもたってもいられないが仕様がない。
ニュースではもう家元訃報流れている筈だが、お客さんは皆まだ知らない。
主催者の意向で家元のことを伏せるという。
心の中では泣きながら、お客さんとパァパァ笑顔でしゃべらなくちゃいけない。
つくづく因果な商売だと思った。
きっとお客さん皆家に帰ってすぐこのニュース知るだろう。

吉笑と帰途の電車、お互いやるせない想い。
何かあるかもとどこかで待機しようとも思ったが、とりあえず何の情報もないので自宅に帰ることに。

帰宅しニュース。
訃報の特集。

呆然として何も手につかない。
色々な想い。
数時間ぼーっとする。

深夜、ふとくよくよしても仕様がないという気になり落語稽古。
少し気が晴れた。