立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

7月18日のらく里

世間は海の日だが芸人にとってはいつも通り。
昼前起床。

夕方。眼鏡を作りに行く。フレームもろくなり、レンズも傷ついて見づらくなったような気がしていたから。

初めて無印良品にて眼鏡作る。
7、8年前に比べて眼鏡相場、馬鹿みたいに安くなっている。
オプションの超薄型レンズにしても全部で¥14000弱。

しかし、数あるフレームの中から何選んでよいものかさっぱりわからない。
しかも私はかなり目が悪いので、自分の眼鏡を外して新しい眼鏡フレームかけても似合っているのかよく判断出来ない。
長考した末決断。
果たしてこの選択で良かったのか。
オプションレンズの為、数日かかるという。
週末には新眼鏡か。

21:00。BS「吉田類の酒場放浪記」。
新潟の居酒屋、新鮮な山菜が美味そう。
大袋の飲み屋が出てきて驚く。ホッピー¥250。

夜。飲まずに21日の稽古等。

宇野信夫「私の出会った落語家たち」読了。
宇野信夫にとっては志ん生でなく甚語楼、可楽でなく柳楽という若手時代の名前というのがじんとくる。
また、どこにも取り上げられてないような超マイナー芸人についての話も根底は温かさで包まれている。
正岡容についての変人エピソードも、楽しくも悲しい。
その他「新進四人会」「旅のポマード」「錦城斎典山のこと」が好きだ。

噺家について書かれたエッセイを寄せ集めて一冊にした為、どうしても重複する内容多いのだが、芸人愛溢れる名著。
平成の「落語評論家」と称する連中とは間逆のアプローチと内容。
いかに売れてなかったか、いかにつまらなかったか、しかしいかに人間的だったか、魅力的だったか、愛していたかを情と主観で描く。
実はそれこそ「落語」の本質だったりするのでは?