立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の終わりなき日常

11月20日(木)の志ら玉

曇。
10時起床。
 
13時、かっぽれお稽古。
「深川」・「すててこ」・「ぎっちょんちょん」他。
 
昼食取って後、時間あるのでコーヒーショップで一服。
ぶらぶら散歩しながら、東銀座。
 
17時、歌舞伎座、「吉例顔見世大歌舞伎」夜の部。
 
「當年祝春駒」。
工藤左衛門祐経、歌六
曽我五郎時致、萬太郎。
曽我十郎祐成、橋之助
大磯の虎、米吉。随分痩せて見え、はじめ誰か判らなかった。
二十分弱の舞踊。
 
「歌舞伎絶対続魂」。
三谷幸喜作演出、「ショウ・マスト・ゴー・オン」歌舞伎化。
花桐冬五郎、幸四郎
藤川半蔵、愛之助
山本小平次獅童。声の大きい芝居で、それが他の役者とのアクセントになっていたのは工夫。
お久、新悟。
篠塚五十鈴、莟玉。劇中劇の四の切静御前でも奮闘。劇中劇とは言え大役嬉しいだろう。
坂田虎尾・花桐番吉、染五郎。二枚目立役者と間抜けな狂言作者見習いの二役。
半二、鶴松。
浅尾天太郎、福之助代役橋之助獅童に結婚ネタでいじられる台詞有。弟歌之助と対になる役柄、兄弟で健闘。
儀右衛門、阿南健治
玄福、浅野和之。おいしいウケ役。
榊山あやめ、高麗蔵。こちらは引きの役で、見巧者にはウケ役。
竹田出雲、男女蔵。父左團次そっくりの声。どっしりした役柄で、風貌も大変似て見えた。
竹島いせ菊、彌十郎。あの女形は反則級。「身替座禅」同様、笑わずにはいられない。
嵐三保右衛門、鴈治郎。上方弁の頭取役。変幻自在で、最も巧かった。
叶琴左衛門、白鸚。彦六師匠の様な喋りになっていた。以前と同じく座りっぱなしでの出演。
前半やや無理のある展開や露骨な仕込みもあったが、アンサンブルの芝居で一体感を盛り上げ、中盤から後半の笑いに繋げる。
幕内物として、今フジテレビで放送している三谷幸喜脚本ドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」と何となく被るところも有り。まあ作劇同一性として仕方のない所。
劇中劇「四の切」は正統アチャラカ。
ラストで、芝居小屋、芝居裏方、エンターテイメントの裏側に必ず付きまとう哀愁を表現。心地良し。
前作「三谷かぶき」が平凡だったのでどうかと思ったが、これは楽しませてもらいました。
カーテンコール有。
20時終演。
 
ネット通販のブラックフライデーで、テレビ購入。
貰い物だった大型液晶テレビが壊れた為。
 
1時半就寝。