立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

2月16日(金)の志ら玉

晴。
午前中強風。
8時起床。
 
東銀座。
11時、歌舞伎座、「猿若祭二月大歌舞伎」昼の部。
「十八世中村勘三郎十三回忌追善」の副題付く。
 
「野崎村」。
お光、鶴松。抜擢に応え、張り切る。初々しい田舎娘。
久松、七之助
お染、児太郎。
久作、彌十郎
お常、東蔵
 
「釣女」。
太郎冠者、獅童勘三郎の声音、であった。
大名某、萬太郎。
上臈、新悟。
醜女、芝翫
 
「籠釣瓶花街酔醒」。
中村屋兄弟共に初役。
佐野次郎左衛門、勘九郎勘三郎より、勘九郎の様な真面目そうな人物の方がこういう事件起こしそう、という点での納得感。その点では勘三郎よりニンなのでは。
八ツ橋、七之助。愛想尽かしの場、良し。力演に、花魁の揺れる気持ちが伝わる。
釣鐘権八松緑。この人の世話ではこういった悪役が大層似合う。
繁山栄之丞、仁左衛門。以前同役で見た際より瑞々しく格好良く見える。歳を考えたら化け物である。
田舎者の下男治六、橋之助。なかなか。
 
有楽町まで歩く。
お次の予定まで二時間半有り、時間つぶしで久しぶりに献血
有楽町献血ルームにて、400ml。
 
2015年7月、新橋演舞場収録。
立烏帽子・鈴鹿七之助
シネマ歌舞伎の三枚セット回数券の期限切れ間近故、実は大した興味も無く見に来たが、傑作。
坂上田村麻呂蝦夷平定という歴史事実をストーリーの軸として、派手な立回りやスタイリッシュな衣装で引き付け、更に「神殺し」・「皇の虚構性」といった内容にまで踏み込む。
そして脇役人物の掘り下げ方の深さと各人見せ場作りの多さ。
片岡亀蔵、最後の最後まで見所沢山。
こんなに活躍する萬次郎さん、初めて見た。
宗之助、前半だけの出番だが、自ら美味しい役に高めた感。
彌十郎、どんでん返しも有る実悪の役どころ。
ただ過剰なツケ打ちが気になった。ああも本来性を損なう多用では、いざという見せ場で効果半減。
中島かずき作、いのうえひでのり演出。「劇団☆新感線」をなめておりました。
劇場にまでは足を運ばない趣味外の作品でも、シネマ歌舞伎等で見られる機会あれば出来るだけ見ておくべきだなとつくづく思った次第。
 
帰宅後、遅い夕食。
鮪のアラ汁を作る。
 
YouTubeで「水瀬いのり MELODY FRAG」聞きながら、明日の持ち物準備す。
 
3時半就寝。