立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

5月9日(火)の志ら玉

晴。
9時起床。
 
12時半、国立劇場、「前進座五月国立劇場公演」。
初日観劇。
 
「魚屋宗五郎」。
座伝統の演目。
松竹系歌舞伎では演じられない弁天堂の場が付き、逆に屋敷の場はカットされての二幕。この演出の方が大いに効果的。
宗五郎、藤川矢之輔。絶品。酔っている顔がまるで翫右衛門に見え、驚く。この方の風貌が翫右衛門丈に似ていると思ったことは無かっただけに不思議な感覚。平成中村座同演目で勘九郎が故勘三郎そっくりに見えたのと同じ現象。歌舞伎においての酔う演技の型がきちんとあり、その先人の演技を受け継いだという特殊性だろうか。落語に於ける酔う演技は比較的各人多様なだけに、興味深い。
女房おはま、河原崎國太郎
父太兵衛、山崎辰三郎
三吉、中嶋宏太郎。
 
「風薫隼町賑 ―舞踊かっぽれ」。
一座二十人程で、各種踊りを賑やかに。
色々笑わせようとの工夫は理解出来るが、前進座としてのニンではない。
矢之輔丈の「奴さん」が見られたのは嬉しい。
この「奴さん」や「喧嘩かっぽれ」などは特に役者の振り事で、同じ曲を踊る身として大変参考になった。
日替りゲストとして一之輔師。奥さんが日芸歌舞伎舞踊研究会だったと知る。
 
帰途、北千住。
中華屋にて、レモンサワー。
パクチー餃子、ハチノス唐辛子炒め、台湾焼そば他。
 
明日のスケジュールを立て、持ち物支度。
 
1時半就寝。