立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

8月25日(水)の志ら玉

晴。

9時半起床。

 

吉祥寺。

UPLINK吉祥寺。

11時半、山田洋次監督「キネマの神様」。

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2021、松竹。

沢田研二主演。

ここ最近の山田洋次作品は失望・辟易するものも多かったが、「小さいおうち」(2014年)に次ぐ出来ではないか。

それはまた、両作の舞台設定から見ると、山田洋次に「現代」を描くのは最早無理、という証左。

「松竹」を中心にあらゆる映画界隈のオマージュが盛り込まれる。

亡くなった志村けん代役での沢田研二だが、もし志村けんのままだったらつまらない映画になっていた様な気がした。

菅田将暉、好演。

ガードマン役曽我廼家寛太郎が笑いを取る役どころ。

 

同、白石和彌監督「狐狼の血 LEVEL2」。

2021、東映

前作から数年後が舞台だが、暴対法施行前年という設定がキーポイント。

松坂桃李主演。「あの頃。」で演じた青年と同じ役者とは思えない程の、マル暴刑事役。

鈴木亮平が、凄絶凶悪なやくざ力演。しかし、こんなやくざいるか?というリアリティーの問題で鼻白む場もある。

西野七瀬。スタンドバーのママ。ヤンキー的作法が似合う。やくざ映画出演という「冒険」だけに、色気担当的な場面期待していたが、そういうシーン無し(身体のラインがわかる様なドレス着用シーン位)。

直接的残虐描写が苦手であった。CG使ってみっちり見せる様なもので無し。

また、細かい情景描写の優れた部分(平屋建ち並ぶ町に貼られたちらっと映る公明党のポスター、等)と、細かい情景描写のいい加減な部分(やくざ幹部の黒紋付が露骨に安っぽい貼り紋、等)が混同しているのが妙に気になった。

そういう点含め、映画全体の評価の付け方がはっきりしない。

面白くリアルな部分もあれば、冷める見ていられない部分もある。

果たしてこの映画は、面白かったのか、駄目だったのか?(決して「つまらない」ではなかったが)

ガチガチのやくざ映画だが、中村梅雀(公安上がりの刑事)・中村獅童(ブン屋)という歌舞伎を基礎とする役者が大活躍しているのが嬉しい。

 

回転寿司つまんで帰宅。

 

眠れず、朝までNetflixで動画視聴。

ドキュメンタリーからバラエティー、そしてドラマに行き着く。

話題になっていた「大豆田とわ子と三人の元夫」見始める。面白し。

 

5時半に寝る。