晴。
10時半起床。
西武新宿。
新宿武蔵野館、松本壮史監督「サマーフィルムにのって」。
2020。
伊藤万理華主演。
単なる「青春映画」という枠内に押し込めておくには勿体無い傑作。
青春映画であり、コメディであり、時代劇要素あり、SFであり、恋愛映画であり、インディーズ映画的でもある。
しかしその本質は、敢えて「ギャグ映画」だと見た。
細かい気になる点(特に「時代劇」周りに関して)が、これはギャグ映画なのだ、と認識した瞬間から、そのもやもやが雲散霧消し映画にグッとのめり込めた。
ラストシーンの、伊藤万理華演ずるハダシが、体育館のスポットライトの下、座頭市の居合いで突き進む殺陣に唸る
これは「個人PV」である。
彼女が持つ最大の武器「個人PV」的映像演出を生かした凄いラスト。
全てを貫くテーマは「映画愛」と「映画讃歌」。
今や最も廃れた映画ジャンル「時代劇」と今の売れ線「恋愛キラキラムービー」を対比させることで、「分断」から「寛容」へと映画そのものを昇華させていく。
「未来には映画は存在しない」の言葉にハッとさせられ、そのリアルさに思わず涙ぐんだ。
今村昌平監督「果しなき欲望」。
1958、日活。
小沢昭一・西村晃・殿山泰司のクセ強役者揃い踏み。プラス加藤武。
ゴミ捨てして、5時半就寝。
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