晴。
11時半起床。
大正四年発刊。
江戸の風景を偲んだ荷風の東京散策記。
本書講談社文芸文庫版には、「荷風随筆 抄」として表題作以外の街についての随筆が六編付く。
落語内「辰巳」の歴史を調べていく中、明治期作られた公娼「洲崎」は江戸末期からあった「根津遊郭」からの移転、との説明あるのみ。
「根津」はどうやら「岡場所」ではなく幕府公認の「廓」だったという。
「吉原」以外根津に何故江戸末期とはいえ「公娼」があったのか?、という謎をずっと抱えていたから。
荷風が先人の書を引き写すところによると、「災」(火災か)により吉原の仮宅が根津に置かれた、との記述で万事すっきりとす。
その公許された仮宅営業の名残が「根津遊郭」となったのであろう。
また、正岡容作品の永井荷風の若き頃を題材にした小説のエピソード元である描写が、収録随筆の「申訳」にそのままあり、嬉しい発見となる。
夕刻、銀行と郵便局。
コンビニ、会計待ちの僅か一分の滞在で藪蚊に六ヵ所刺される。悔しい。
夜、宅配便。
11月の会のチラシ届く。
パソコン作業。
ネットで買い物、二品。
4時半就寝。