立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

9月27日(金)の志ら玉

晴。

11時半起床。

 

講談社文芸文庫永井荷風「日和下駄」読了。

大正四年発刊。

江戸の風景を偲んだ荷風の東京散策記。

本書講談社文芸文庫版には、「荷風随筆 抄」として表題作以外の街についての随筆が六編付く。

 

その中で、「根津遊郭」について詳しい記述を発見し、歓喜

落語内「辰巳」の歴史を調べていく中、明治期作られた公娼「洲崎」は江戸末期からあった「根津遊郭」からの移転、との説明あるのみ。

「根津」はどうやら「岡場所」ではなく幕府公認の「廓」だったという。

「吉原」以外根津に何故江戸末期とはいえ「公娼」があったのか?、という謎をずっと抱えていたから。

荷風が先人の書を引き写すところによると、「災」(火災か)により吉原の仮宅が根津に置かれた、との記述で万事すっきりとす。

その公許された仮宅営業の名残が「根津遊郭」となったのであろう。

 

また、正岡容作品の永井荷風の若き頃を題材にした小説のエピソード元である描写が、収録随筆の「申訳」にそのままあり、嬉しい発見となる。

 

夕刻、銀行と郵便局。

コンビニ、会計待ちの僅か一分の滞在で藪蚊に六ヵ所刺される。悔しい。

 

夜、宅配便。

11月の会のチラシ届く。

 

パソコン作業。

ネットで買い物、二品。

 

4時半就寝。