立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

本日千穐楽

6月24日、国立劇場歌舞伎鑑賞教室にて「鳴神」。
この日千穐楽
 
鳴神上人愛之助雲の絶間姫・孝太郎という配役。
 
孝太郎良かった!俗っぽい色気がこの役にぴったり。
一人語りの部分では鳴神同様に引き込まれる。
今まであまり好きな女形ではなかったが印象変わる。よい発見。
愛之助も悪くなかったですよ。
 
鳴神の弟子、白雲坊・片岡松之助と黒雲坊・坂東橘太郎二人のコミカルな掛け合いも良し。
松之助さんは以前若手中心の公演で見た蝙蝠安が印象に残っている。
雰囲気がある上手い役者さん。
 
歌舞伎鑑賞教室は一階のほとんどが高校生中心の学生さん。
学校の芸術鑑賞イベントで連れてこられるのだろう。
この芝居、女が口移しで水飲ませたり、坊主が女の乳揉んだり、大酒飲んだり、女の色気フル活用で聖人を堕落させるというとても高校生向けの内容ではない。本来なら。
歌舞伎というだけで何でも芸術と思っちゃうんだろう、教師側は。
ちゃんとこの内容把握した上で「これぞ芸術」という信念で生徒に見せているのならそれは素晴しい学校であり立派な教師です。
 
そう考えると、我々落語家も学校寄席だからといってネタ変に気にしなくてもいいのかもしれない。
博打ネタだろうが泥棒ネタだろうが廓噺だろうがなんでもやっちゃえ。
まぁ私は学校寄席ほとんど呼ばれないから関係ないが…。
 
この日も、家元のお客さんで大の歌舞伎通H氏に劇場ロビーでばったり。
終演後喫茶店でビールご馳走になる。
ハイネケンの生。夕方飲む一杯は美味い!
 
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その後師匠の芝居のお手伝いで池袋へ。
あ、ちゃんと酔いは醒めてましたよ!…多分。