立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

読書

最近読んだ本をまとめて。
 
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阿佐田哲也著「次郎長放浪記」。
 
御馴染み次郎長伝の登場人物かりて独自の解釈交えたストーリーと賽博打のギャンブル小説の融合。
もちろん娯楽小説なのだが、阿佐田哲也名義にしては色川小説的文学性が高いと感じた。
お蝶と結婚したところで終わっているが、この続編も考えていたのでは。
虎造の浪曲テープ、また全部聞き直したくなる。
 
 
内田正著「これが江戸前寿司」。
 
弁天山美家古寿司、かわら版の裏表紙に出てたのね。
かわら版永年購読しているがこの間ふと発見した。
 
 
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川原テツ著「名画座番外地」。
 
おもしろかった!名画座のあの雰囲気が好きな人にはお薦め。
言い換えれば名画座行ったことない人には伝わらないニュアンス多い。
 
ただ「映画」を観てるのではなく、どの「映画館」で「映画」を観てるかという問題。
 
ちなみにここでの名画座とはただ名画を上映している綺麗な映画館では断じてない。
汚い・臭い・危険の3K名画座。女子供が入れないような名画座だ。
ってどんな映画館なんだ。
綺麗になった新文芸坐神保町シアター早稲田松竹名画座ではなく浅草新劇場、浅草名画座、新橋文化的名画座。…この説明でわかるかな?
本書は新宿昭和館の話。
 
残念ながら、一度も行かないうちに新宿昭和館は閉館してしまった。
私は主に浅草新劇場、浅草名画座に行っていた。
理由は浅草の方が近かった。
また、ほとんどヤクザ映画の新宿昭和館よりヤクザ・時代劇・コメディー(男はつらいよや社長シリーズ、ドリフ等)三本立ての浅草の方が自分の興味に合っていた。
あと場所柄新宿って恐かった…。
 
その浅草新劇場も数年前から急激にホモ発展場率が高くなりすっかり行かなくなった。
ホモってるの気になって映画観てられないんだよ。
浅草名画座には今もたまーに行っている。
 
浅草名画座に置いてあった上映作紹介のチラシがとてもおもしろかった。
そのライター・浅名アニキ氏と本書の川原テツ氏が同じだと著者プロフィールで知った。
しかしその作品紹介も数年前に終わっていたのだった…。うーん残念。
 
ちなみに川原氏のホームページでその名文読めるので興味ある方は御一読を。
 
どうです!映画愛に溢れているじゃありませんか。