2月25日午後。
本八幡駅で部長・倉庫の二階席亭氏と待ち合わせ。
久々の芸術鑑賞部活動となる今回は、市川市文学プラザにて「寄席と相撲が好き 小島貞二の世界」へ。
小島貞二生誕90年記念の展示。
演芸評論家だが元相撲取りという異色の経歴は知っていた。
しかし相撲取りの前が漫画家とは知らなかった。
どんな人生だ。
おそらくご自身の仕事を資料としてほとんど残していたからだろうが、若い頃のものも多く展示されており充実。
「なんでこれが?わざわざこの場に?」というような資料まで展示されていて興味深い。
相撲取りをしながら相撲雑誌に書いていた漫画。
ペンネームの「大須猛三」は「おおすもうぞう」でなく「おおすもうさん」。お相撲さんの洒落だって。
演芸番組創成期に構成作家として加わっていたのでその手のテレビ台本が多い。
コロンビア トップ・ライトに書いた漫才台本が当時の時事ネタを扱っていて時代性を感じる。
飛行機事故にちなんで「うちも落ちたんで大変だったよ」「知らなかったなー。君の家にも飛行機が落ちたのか」「バカ!息子が受験に落ちたんだよ」みたいな。
いい時代だ。
また深夜番組で女相撲の解説者をしている写真がパネルで紹介されていた。
本人は伏せておきたいと思われる黒歴史が公的機関に堂々と展示されていて素晴しい。
市川出身の菊之丞師が小島氏の紹介で入門したという事実を初めて知る。
正岡容、井上ひさし、小島貞二ら市川に居住していた演芸関連の人は多い。
市川鈴本など昔は寄席がいくつかあった。
市川と演芸というのは重要なキーワードかもしれない。
市川市の図書館には小島氏寄贈の貴重な演芸本がたくさんあり羨ましい。
私は千葉県出身。市川に居住するのもいいかも。