立川志ら玉の現場主義日記

-志ら玉ブログ- 落語家・立川志ら玉の何も事件が起こらない日々

正月の歌舞伎2

某日、浅草公会堂にて「新春浅草歌舞伎」第二部観劇。

浅草歌舞伎恒例の<年始ご挨拶>今日は亀治郎
ここ二、三年私が見に行った時はなぜかずっと亀鶴だった。
ローテーションなので偶然だったのだが今年はなんか得した気に(笑)。
ただ、今回演じない奥州安達原の前半部を結構長い時間説明していたが、それそんな重要か?
説明されても複雑すぎてよくわからない。
ふつうの陽気な挨拶だけでいいのでは。

「奥州安達原 ~袖萩祭文~」
袖萩の勘太郎が素晴しい。
また子役お君も良かった。
子役が誰だか気になり、家帰って調べたら普通の子だった。
久しぶりに歌舞伎を見て悲しい気分になる。
客席からもちらほらすすり泣きが。
ええ芝居やー。

悪太郎
コミカルな舞踊劇。
悪太郎亀治郎、松羽目物と喜劇どちらもあまりにんに合ってないような。
修行僧・智蓮坊役の亀鶴が品格ありとてもいい。
最後、悪太郎と智蓮坊の念仏踊りでの亀治郎のリズム感と体技は流石。
踊りながら鉦打ち所作板踏み鳴らすその間の心地よさ。
すがすがしい気分で浅草を後にした。